非リアVSリア充

恋愛観とかをテキトーに書いていきます。どうぞよろしくね!!

「童貞を卒業した」は偉いことなのか

「友達が『初めてヤった』ことを自慢してきて悔しい。僕も早く童貞を卒業したい」…以前、知人にこのような相談をされたことがありました。学校でも男子の集まりで、ときおりそのような話題になることはあります。どうやら、ある程度の年齢になっても童貞を卒業していない男子は、人として劣っているという感覚が、なにか世間にはあるようです。

 

確かに異性と付き合った経験があるかは、その人が人間として一定の価値があるか、という点を見分けるポイントになりえます。あらゆる人の結びつきの中でも恋愛関係ほど、誰かに深く必要とされる関係はないでしょう。ですので、そのような関係を持っていること自体がステータスにもなります。ですが、童貞を卒業したかしてないかは、それほど重要ではありません。なぜなら、性交渉は恋愛関係の一つの通過点に過ぎないからです。

 

問題なのは、価値観の中心が性交渉に置かれていることです。重要なのは卒業したかではなく、卒業の相手となった(なる予定の)人とはあらゆる意味でいい関係であり、これからも長く付き合っていきたいか、という話ではなかろか。性交渉そのものに価値があるような考えが氾濫しているので、遊びでヤったことを自慢したり、「とりあえず風俗でもいいから卒業しとけ」と言う輩が出てくるわけです。特定の異性と愛し合っていることに価値があるのであって、性交渉はあくまでその結果の一つに過ぎません。

 

童貞を卒業しても、とくに偉いということはありません。卒業すること自体に焦って、セックスが目的の恋愛に走ったり、風俗へ駆け込む人がいるのは、滑稽なことです。卒業してないからと言って、焦ったり劣等感に苛まれる必要は全くありません。その価値観は、男同士の比較によって生まれた幻覚に過ぎないからです。