シンプルに楽しいことをすればいい
「幸せは歩いてこない。だから歩いて行くんだよ…」という歌があります。幸せはあくまで、“わざと”なろうとしない限り実現できるものではありません。誰もが幸せになりたいと思っているのに、むしろ、不満を抱えている人の方が多いものです。その理由は、素直に幸福を求めることをしていないからです。
例えば「こうなりたい」と理想を掲げている人は、一方で現状の不満を言っていることが多いものです。また、「若いうちは苦労すべき」という人もいますが、苦しむことと幸福になることは、なんら関係はありません。「苦しみの先に幸福がある」という意見もありますが、その実例の多くは、苦しかった過去と比較して、楽になっている現状を相対的に幸福と感じているにすぎません。
余計なことを考えず、素直に今楽しくなることをしていればいいのです。それが生活すべてを幸福にする最短ルートになります。物事の不足に注意を向ける、我慢して苦労をする、といったような幸福と関係ないことをしていてはダメです。自分から歩いて行かなければ幸せはやってきません。
「世のため」とか「社会貢献」とかをあれこれ考える必要もありません。ただ楽しんで何かをしていると、それが周囲の人までも楽しさを伝染させるようなことは多くあります。そういう人のほうが、かえって世のためになっていることが多いものです。
子供のように、バカになったつもりで楽しいことに打ち込んでいればいいのです。それはあくまで感情の世界です。何かをして楽しいと感じていたならば、それはもう立派なことです。他人から評価されなくても関係はありません。
某漫画家の「幸福の7ヵ条」の前半もそのような内容ですが、僕も同じような考え方です。